小さな恋の物語 *短編集*
「はぁ……。めんどくせぇ」



 ドアに目をやりながらそう呟く蓮。



 まあ、朝が嫌いなのに朝から呼び出されたらねぇ……。



「蓮、早く行ってあげなよ」



「…………分かってる……」



 チラッと私を見て切なそうな顔をしたようにしてから蓮は嫌々その子に着いていった。





「七歌、顔に出てる」



「へっ!? な、何が!?」



 ぼーっと2人が行った先を見つめているといきなり花に指摘された。
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