小さな恋の物語 *短編集*
*鈴奈side
──初めはただの偶然だった。
たまたま通りかかった時に彼が体育館で1人黙々と練習してて。
その後たまたま同じクラスになって……。
そう。ただ、それだけで……。
……でも、私は今までみたいに“それだけ”では終わらせれなかった。
それがどういう意味なのかは、恋したことがある私にはすぐに分かった。
だって私は、あの時、あの彼に…………。
──一目惚れしてしまったみたいだから……
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*鈴奈side