小さな恋の物語 *短編集*
───────────────……
──────────……

「…………え? 北原……くん?」



 次の日、珍しく先生に呼ばれた私。



 そして職員室から教室に帰ってきた時に、誰もいないと思っていたのに、机に突っ伏してる北原くんを見つけた。



 えっ、バスケバカな北原くんが誰もいない教室にいるなんて……。



 どうしたんだろう?



 素朴な疑問に首を傾げていると、私の耳に寝息が聞こえてきた。



 規則正しく気持ちよさそうな寝息は、当然北原くんのもので……。



「……もしかして、寝てるの?」



 気づかれないようにそっと近づいてみると、目を閉じて気持ちよさそうに寝てた。
< 97 / 175 >

この作品をシェア

pagetop