3回目の約束
約束をありがとう
* * *
「…っ…はぁ…はぁ…はぁ…。」
怖い夢を見た。あの日の夢だ。力一杯抑えられて、抵抗できなかった夢。夢というにはリアルすぎる感覚まで蘇ってきて、身体が震えた。忘れようとしても忘れられない、ただの悪夢だったらよかったもの。
「なんで泣いて…。」
ぽろぽろと零れ落ちる涙。この夢を見たのは初めてじゃない。もう何度も何度も見ては目覚めている夢。涙なんて、流していなかったのに今日は涙が出るなんておかしい。
「…明季?」
「よ…いち…。」
「んー?…泣いてんのか。はい、おいで。」
洋一が布団の中で広げてくれる腕の中にそっと顔を埋めた。
「どうした?またあの夢?身体震えてる。寒い?」
明季は首を横に振った。
「だいじょーぶ。ちゃんといるし、明季のその怖い記憶はじきに俺のと書き換わるから。絶対痛くしねーし、これでもかってくらい気持ちよくしてやっただろ?」
明季は洋一の背中をつねった。確かに痛くなかったし、これでもかってくらいの幸せをくれたけれど。
「…ごめんって。明季が悪夢見るたびに嫉妬で焼かれそうになるからこのくらいは言わせて。」
「…ごめん。」
「なんで明季が謝るんだよ。明季が悪夢見なくなっても抱き続けるから覚悟しとけよ。」
「…わかった。」
「…今日の明季ちゃん、素直でいつにも増して可愛いな、おい。」
明季は何も言わずに洋一の背中に腕を回した。今日は無性に怖くて仕方がない。夢を長く見すぎてしまったからだろう。
「え、する?」
「しない。…でも、このまま抱きしめてて。じゃないと眠れそうにない。」
「…生殺しだなぁ。あ、じゃあ明季の震えが収まるように。」
額に、瞼に、そして唇にゆっくりと時間をかけてキスが落とされた。ゆっくりと見上げれば、洋一が甘く微笑んでいる。
「…っ…はぁ…はぁ…はぁ…。」
怖い夢を見た。あの日の夢だ。力一杯抑えられて、抵抗できなかった夢。夢というにはリアルすぎる感覚まで蘇ってきて、身体が震えた。忘れようとしても忘れられない、ただの悪夢だったらよかったもの。
「なんで泣いて…。」
ぽろぽろと零れ落ちる涙。この夢を見たのは初めてじゃない。もう何度も何度も見ては目覚めている夢。涙なんて、流していなかったのに今日は涙が出るなんておかしい。
「…明季?」
「よ…いち…。」
「んー?…泣いてんのか。はい、おいで。」
洋一が布団の中で広げてくれる腕の中にそっと顔を埋めた。
「どうした?またあの夢?身体震えてる。寒い?」
明季は首を横に振った。
「だいじょーぶ。ちゃんといるし、明季のその怖い記憶はじきに俺のと書き換わるから。絶対痛くしねーし、これでもかってくらい気持ちよくしてやっただろ?」
明季は洋一の背中をつねった。確かに痛くなかったし、これでもかってくらいの幸せをくれたけれど。
「…ごめんって。明季が悪夢見るたびに嫉妬で焼かれそうになるからこのくらいは言わせて。」
「…ごめん。」
「なんで明季が謝るんだよ。明季が悪夢見なくなっても抱き続けるから覚悟しとけよ。」
「…わかった。」
「…今日の明季ちゃん、素直でいつにも増して可愛いな、おい。」
明季は何も言わずに洋一の背中に腕を回した。今日は無性に怖くて仕方がない。夢を長く見すぎてしまったからだろう。
「え、する?」
「しない。…でも、このまま抱きしめてて。じゃないと眠れそうにない。」
「…生殺しだなぁ。あ、じゃあ明季の震えが収まるように。」
額に、瞼に、そして唇にゆっくりと時間をかけてキスが落とされた。ゆっくりと見上げれば、洋一が甘く微笑んでいる。