忘れもの。




薄暗くなってる中で、花火を持つ人達だけが光って見える。



「ねー花火うちらにも頂戴よ!」

アイミと私で花火の所へ駆け寄る。



「あー、アイミ!昨日お前ん家行ったら姉ちゃんが出てきてさぁ」

「え!?何でわざわざうち来たの!?」

「昔からおめぇは貸したもの返さねぇだろ!」

「えぇ!?何か借りてたっけぇ!?」

「ざっけんなお前ありまくるわ!」



アイミとアイミと小学校から同じ男子が話している。


「………」


長くなりそうだなぁ。

折角話盛り上がってるのに、私が割り込んじゃ悪いしね。



ザッ
ザッ



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