忘れもの。
「マオ~!明日から学校だよもうヤーダー!」
子供みたいに駄々こねてるアイミ。
『んねー。嫌だよね…。』
本当に…嫌だなぁ。
私はこの夏休みも何も出来なかった、何も変われなかった。
結局…あの事だってまだ何にも…
「まじかよおい!!」
「うっそだろお前が!?」
急に男子テーブルが騒がしくなる。
何々?
どうしたの?
「え!?なーにー?何かあったのぉ?」
すかさず男子テーブルへ走るアイミ。
良いなぁ、アイミは…。
すんなりと男子とも話せて。
私には、出来ない。
だってあのグループの中には…。