忘れもの。
「関谷の野郎彼女出来たとか言いやがる!」
え、カノジョ…?
「うっそぉそうなの!?」
物凄く驚くアイミ。
「あぁ出来たよ俺、彼女。」
顔は見てないけど、何となく嬉しそうな声で話すあの人。
嫌だ、嫌だ聞きたくない。
私はまだ何にも伝えてない…
「ねぇマオ聞いてよぉ!関谷が彼女出来たんだって!」
私の所に戻ってくるなり説明するアイミ。
「あ、そうなんだ…」
何も反応できない。
来なきゃ良かった。
こんな事を聞くために今日来たんじゃない。