無の王
自転車に乗った零は急いで学校から出てメモに書かれていた住所の場所に行く。
零がよく行くコンビニの近くの為、場所は分かりやすかった。
「さて、この変だったはずだが…もしかしてココか?」
零がついた場所はボロボロアパートであった。
ここは家賃は安いが貧乏人が沢山住んでいる場所でホームレス寸前の人の最後の拠り所…と噂で聞いている。
本当にこんな所に頼れる人がいるのだろうか。
零は恐る恐るインターホンを鳴らした。
しばらくしたら足音が聞こえ、ドアが開いた。
出てきた人は40代くらいのおっさんだった。
見るからに悪党面でタバコ臭い匂いがする。
だが、服装はキチンとしておりスーツを着ていた。
「君が零くんだな。お嬢から話は聞いている。中に入んな。」
「あ…はい。」
零はおっさんの雰囲気に圧倒されていた。
おっさんの放つ雰囲気は間違いなく危ない感じなのだが、どこか人を安心させるところがあった。
なんと言うか…話してもいないのに人間として器のデカさを感じてしまった。
さっきアパートを見て不安に感じたが、この人は間違いなく金を持っている。
金持ちならではの余裕の表情が顔に現れている。
桜花もどこか余裕の表情があった。
上から目線で人を見下している様な…いや違う。
そんなんじゃ無い。もっとこう…なんと言うか…。
口じゃあ説明しにくい何かを感じる。
零がよく行くコンビニの近くの為、場所は分かりやすかった。
「さて、この変だったはずだが…もしかしてココか?」
零がついた場所はボロボロアパートであった。
ここは家賃は安いが貧乏人が沢山住んでいる場所でホームレス寸前の人の最後の拠り所…と噂で聞いている。
本当にこんな所に頼れる人がいるのだろうか。
零は恐る恐るインターホンを鳴らした。
しばらくしたら足音が聞こえ、ドアが開いた。
出てきた人は40代くらいのおっさんだった。
見るからに悪党面でタバコ臭い匂いがする。
だが、服装はキチンとしておりスーツを着ていた。
「君が零くんだな。お嬢から話は聞いている。中に入んな。」
「あ…はい。」
零はおっさんの雰囲気に圧倒されていた。
おっさんの放つ雰囲気は間違いなく危ない感じなのだが、どこか人を安心させるところがあった。
なんと言うか…話してもいないのに人間として器のデカさを感じてしまった。
さっきアパートを見て不安に感じたが、この人は間違いなく金を持っている。
金持ちならではの余裕の表情が顔に現れている。
桜花もどこか余裕の表情があった。
上から目線で人を見下している様な…いや違う。
そんなんじゃ無い。もっとこう…なんと言うか…。
口じゃあ説明しにくい何かを感じる。