無の王
しばらく歩き、茶道部の部室の方に行くと部室の前で見知らぬ茶髪の女の子が立っている。
恐らく一年の女の子で入部希望者だろう。たぶん部室に誰もいなくて困っているのだろう。
「俺の部室の前に突っ立って何してんの。」
零が気さくに話し掛けると女の子は恐る恐る聞いてきた。
「あの…ここの部員なんですか?」
「ああ、確かに俺はここの部員だ。」
そう言い、ドアを開けて部室に入る。
案の定、部室には誰もいなかった。
「まあ、座りなよ。キミ入部希望者だろ?とりあえず同じ部の仲間に連絡するから、これでも食って待っといてくれ。」
そう言い零は入部希望者にカレーパンを渡し、飛鳥にメールをする。
しばらくメールでやり取りをして、入部希望者に聞く。
「キミ名前は?」
「白鳥です。白鳥綾瀬、一年です。」
白鳥綾瀬は緊張した面構えであるが、それでも渡されたカレーパンとついでにカフェオレを飲んだ。
「よし、綾瀬ちゃん。今日は放課後来れるか?」
零はいきなり白鳥さんに対して馴れ馴れしく「ちゃん」付けをする。
しかし、綾瀬の方は別に嫌がっていないみたいで、むしろ喜んでいる表情だった。
「あ、はい大丈夫です。…ところで先輩の名前は…?」
綾瀬は恐る恐る訪ねた。
たぶん綾瀬は年上と話す事が今までほとんど無くて緊張しているのだろう。
「伊地野零。2年だ。」
「零センパイですか。分かりました。放課後また来ます。」
恐らく一年の女の子で入部希望者だろう。たぶん部室に誰もいなくて困っているのだろう。
「俺の部室の前に突っ立って何してんの。」
零が気さくに話し掛けると女の子は恐る恐る聞いてきた。
「あの…ここの部員なんですか?」
「ああ、確かに俺はここの部員だ。」
そう言い、ドアを開けて部室に入る。
案の定、部室には誰もいなかった。
「まあ、座りなよ。キミ入部希望者だろ?とりあえず同じ部の仲間に連絡するから、これでも食って待っといてくれ。」
そう言い零は入部希望者にカレーパンを渡し、飛鳥にメールをする。
しばらくメールでやり取りをして、入部希望者に聞く。
「キミ名前は?」
「白鳥です。白鳥綾瀬、一年です。」
白鳥綾瀬は緊張した面構えであるが、それでも渡されたカレーパンとついでにカフェオレを飲んだ。
「よし、綾瀬ちゃん。今日は放課後来れるか?」
零はいきなり白鳥さんに対して馴れ馴れしく「ちゃん」付けをする。
しかし、綾瀬の方は別に嫌がっていないみたいで、むしろ喜んでいる表情だった。
「あ、はい大丈夫です。…ところで先輩の名前は…?」
綾瀬は恐る恐る訪ねた。
たぶん綾瀬は年上と話す事が今までほとんど無くて緊張しているのだろう。
「伊地野零。2年だ。」
「零センパイですか。分かりました。放課後また来ます。」