無の王

そして土曜日。

零は朝の９時に起床し、夕方６時から始まる歓迎会に行くまでまだまだ時間があるのでとりあえず外に出る。



起きたばかりなので朝食を買いに近くのコンビニに出掛ける。



零はコンビニに入ると真っ先にパンコーナーに向かう。


零は朝はパンを食べる。朝は米が喉を通らないからだ。

そして朝から腹に満腹感を与えると眠くなるからだ。


零はコーヒー風味のパンを手に取り、コーヒー牛乳のコーナーに向かう。


(このカフェオレは昨日飲んだし、どれにしようかな)

…と考えていたときである。

後ろから声かけられた。

｢センパイ何しているんですか？｣

後ろを振り向いてみると綾瀬が立っていた。


｢何って朝飯買いに来ただけだ。お前も飯買いに来たのか？｣


｢そうですよ。センパイに少し用も有りますし。｣