裏ギフト
その様子に、あたしの胸の奥に熱いほどの怒りが湧いてくるのがわかった。


永遠がついさっきあたしに話しかけて来たのは、結香にプレゼントを渡すためだったんだ。


クマのストラップを買ったものの結香が喜んでくれるかどうか自信がないから、あたしに聞いて来たんだ。


あたしはグッと拳を握りしめた。


結香はわざとらしいほどに喜び、永遠に甘ったるい笑顔を浮かべている。


その声と表情にあたしの怒りは噴火寸前だ。


「侑里、どうかした？　すごく怖い顔してるけど」


つぐみの声にハッと我に返り、2人から視線をそらす。


「なんでもないよ」


そう答え笑顔を浮かべる。


「ねぇ、さっき永遠からメールが来たの。結香が何を言っているのか、最新情報だよ」


「なになに？」


「まだ何か言ってるの？」


初が好奇心丸出しの表情を浮かべ、つぐみが嫌悪を浮かべる。


そんな2人にあたしはニヤリと笑ったのだった。
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