裏ギフト
「そう……だけど……」


あの後永遠は結香にクマのストラップをあげたから、結香にプレゼントするためにあたしに聞いて来たのだと思っていた。


でも、それは違った……?


「どうした、侑里?」


「ううん、ありがとう永遠! 大好き!」


コニッと笑ってそう言うと、永遠は驚いたように目を丸くしてそして頬を赤く染めた。


「ま、またオムイス作ってくれよ!」


そう言うと、永遠は逃げるようにあたしの席から離れてしまった。


あたしは永遠がくれたハートのストラップを見つめる。


「よかったね、侑里。オムライスとか、食べさせてあげるくらい仲良かったんだね?」


つぐみがそう言ってくる。


「うん」
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