裏ギフト
「じゃぁさ、結香と引き離したいんじゃない?」


つぐみがそっと耳元で囁く。


あたしはつぐみを見た。


初ほど単純じゃないつぐみは、あたしほどじゃないけれど黒い物を持っている。


「いいよ。侑里があたしたちのリーダーで」


つぐみの言葉に、あたしは返事をせずに微笑んだ。


最初から、そのつもりだ。
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