裏ギフト
「そうかもしれないけれど……」


送り主の存在は確かに気になる。


でも、それを確認する勇気はなかった。


「あたしと初が一緒にいてあげようか?」


あたしの気持ちを察したように、つぐみがそう言っていた。


「え、いいの?」


「全然大丈夫。ね、初」


「うん。あたしも侑里のストーカー見てみたい」


そう言い、歯をのぞかせて笑う初。


ストーカーとか言うな、気持ち悪い。


そう思ったけれど顔には出さないように気をつけた。


「これが届くのは決まって日曜日の朝なんだよね」


「じゃぁ、次の土曜日からお泊まりしようよ!」


初がはしゃいでそう言う。
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