裏ギフト
そのサイトには以前初とつぐみに見せた悪口と、昨日書きくわえたものが乗っている。


「見て、これ」


そう言って携帯電話を永遠に渡した。


永遠はサイトの文面を少し読んだだけで、激しく表情をゆがめた。


「なんだよこれ。侑里たちの悪口ばっかりじゃないか!」


「永遠、静かに」


あたしは慌てて永遠を沈めた。


登校途中で大きな声を出されては、サイトが嘘だとバレる危険がある。


「でも……!」


「これ書いたの、結香なの」


小さな声でそう言うと、永遠は目を見開き凍りついた表情を浮かべた。


「嘘だろ……?」


「ううん。この中には結香の悪口だけ出て来てないの。それにほら、ハンドルネームを見て」


【yuuka.1.25】と書かれているハンドルネームを指差すあたし。


「結香の誕生日は1月25日だよ。ここまで合ってると、もう決定的でしょ?」
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