裏ギフト
教室には結香1人しかいない。


誰かが来れば足音でそれがわかるハズだ。


結香は一体誰を呼んだんだろう。


そう思ってしばらくトイレで待っていると、バタバタと廊下を走る音が聞こえて来た。


先生じゃない。


直感的にそう思った。


あたしはそっとドアを開けて教室の方へ視線を向けた。


丁度教室のドアを開けて中へ入って行く男子生徒の姿が見えた。


「まさか……」


呟き、足音を立てないように教室の前まで移動をする。


ドアは開けっ放しにされていて、身を隠しながら覗くと永遠と結香の姿が見えた。


あのクソ女。


永遠を呼んでたんだ……!!
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