裏ギフト
写真
翌日も2人の結香はイジメは続いていた。


昨日の泥棒騒動があったお陰で、クラスメイトたちからも冷ややかな視線が向けられている。


結香は朝から本を読む事もせず、ただ黙って下を向いて座っているだけだった。


あたしはその様子に胸クソが悪くなった。


あんなに落ち込んでいるフリをしながら、しっかりと永遠に泣きついている結香。


自分の欲しいものは手放さない。


そんな意思を感じられた。


でも……。


それはあたしも同じだ。


昼休みになると、あたしはコッソリと暖を誘って中庭へ出た。


あたしと一緒にお昼を食べられるなんて思ってもいなかった暖は、顔を真っ赤にさせてしどろもどろに世間話を持ちかけてくる。
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