裏ギフト
教室を出たあたしはそのまま真っ直ぐに生徒玄関までやってきた。
胸ポケットから生徒手帳とペンを取り出し、手帳のメモ欄一枚破った。
《今日の放課後体育館裏に来て下さい 永遠》
胸クソは悪いけれど永遠の名前なら結香は必ず体育館裏へ来るはずだ。
あたしはその紙を丁寧に折り、結香の下駄箱に入れた。
そして携帯電話を取り出すと、「3分で来て」と、暖をここへ呼びだした。
「は、話って……なに?」
5分ほど待って、息を切らした暖がようやくかけつけてきた。
「遅い」
「ご、ごめんなさい……」
大きな体を小さくする暖。
「冗談だって。ね、今日の放課後結香を体育館裏に呼び出したから」
「え?」
「あたしの友達を助けるために、うまくやってくれるよね?」
上目づかいになり、暖を見つめる。
胸ポケットから生徒手帳とペンを取り出し、手帳のメモ欄一枚破った。
《今日の放課後体育館裏に来て下さい 永遠》
胸クソは悪いけれど永遠の名前なら結香は必ず体育館裏へ来るはずだ。
あたしはその紙を丁寧に折り、結香の下駄箱に入れた。
そして携帯電話を取り出すと、「3分で来て」と、暖をここへ呼びだした。
「は、話って……なに?」
5分ほど待って、息を切らした暖がようやくかけつけてきた。
「遅い」
「ご、ごめんなさい……」
大きな体を小さくする暖。
「冗談だって。ね、今日の放課後結香を体育館裏に呼び出したから」
「え?」
「あたしの友達を助けるために、うまくやってくれるよね?」
上目づかいになり、暖を見つめる。