裏ギフト
変化
そして翌日。


あたしはいつも通りの時間に学校へと向かっていた。


軽い足取りで学校へ向かうあたしは、今までで一番ワクワクしていた。


高校生活でここまで楽しいと感じたことは、今までにないかもしれない。


結香がどんな反応を見せるのか、先生や生徒たちの反応はどうだろうか。


そんな事が気になって仕方がない。


校門をくぐり、下駄箱へと向かう。


歩いている途中で生徒たちが下駄箱の前で立ち止まり、ざわめいているのがわかった。


「どうしたの?」


あたしはすぐ近くにいたクラスメイトに声をかける。


「なんか、結香ちゃんと成本君の写真が貼られてるんだって!」


その子は好奇心から目を輝かせてそう言ってきた。


へぇ。


つぐみたち、下駄箱に張ったんだ。


たしかに、ここだと一度は通らなきゃいけないから、いろんな生徒たちの目に入っていい場所だね。
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