裏ギフト
永遠の事が好き。


だけど結香との恋を応援する。


みんなには、そう話しておいたのだ。


みんなからすれば、今あたしはとっても可愛そうな女の子だ。


そして結香は最低な女の子。


そう思うと、心が躍った。


その時、前側のドアが開いて永遠が入ってきた。


永遠はすごく怖い顔をして、クラスメイトが声をかけても無視して自分の席に座った。


「植木君も被害者だよね」


「え?」


「だって、結香ちゃんの事が好きだから一緒にいたんだろうし」


「うん……そうだね」


「結香ちゃんって、本当に最低」


まるで自分の事のように起こり始めるクラスメイト。


それは徐々に大きな輪になって行く。


みんなにお菓子をあげたときから、あたしはクラスの誰とでも仲良くできる存在になった。


だから、みんながあたしの味方になる。
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