裏ギフト
「侑里……もしかしてイジメられてるの？」


お母さんが不安そうな顔を向ける。


得体のしれないものが送られてきているのだから、当然の反応だと思う。


「わからない。学校ではみんな普通だし、送り主が学校にいるとも思えない」


そう言い、左右に首を振る。


イジメているのはむしろあたしの方だ。


「でも、先生に相談した方がいいんじゃない？」


「それはダメ！」


あたしは思わず大きな声でそう言っていた。


結香の写真をばら撒いてから、イジメがあるのではないかと先生たちは毎日ピリピリしている。


そんな時にこの話をしたら、イジメのアンケート調査が行われあたしのしてきた事が明るみに出る可能性だってある。


「あ、あたし。友達を疑ったりしてないから。だから学校には言わないで？」


あたしは慌ててそう言い、微笑んだ。


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