裏ギフト
「実は昨日も届いてさ。今まで届いたものをくっつけてみると、ウサギの形になるんだよね」


「そうなんだ? ストラップはウサギの耳の形だったもんね」


「そう。しかもそれがすごくリアルで気持ち悪くて」


そう言い、ブルッと身震いをする。


思い出すだけで本当に気持ち悪い。


「それで、どうしたの?」


「あまりに気持ち悪いから捨てちゃった」


「えぇ!? 捨てたの!?」


初が目を見開き驚いたように声を上げる。


「うん。だって持っていたくないんだもん」


「でも、それって捨てて大丈夫?」


「大丈夫って、なにが?」


「だって、相手に繋がるなにかがあったかもしれないじゃん」
< 200 / 382 >

この作品をシェア

pagetop