裏ギフト
黒ずくめの相手
結香の登校してこない一週間は、あっという間に過ぎて行った。
あたしは人がいない時間を見計らい、時々結香の下駄箱を確認した。
月曜日に詰め込んだ虫たちはまだそこにいて、結香は一度も登校してきていないことがわかった。
結香がいない間、初とつぐみは自分たちでイジメのターゲットを他に見つけたらしく、相変わらずの毎日を送っていた。
一度人を陥れる楽しさを味わってしまった2人は、常に誰かをターゲットとしていないと快感を味わえなくなっているのだ。
そんな2人をぼんやりと見ながら、あたしは永遠と一緒にいる時間を増やして行った。
永遠が他のクラスメイトに向ける目と、あたしに向ける目は明らかに違う。
それは昔結香へ向けられていたのと同じような優しい目であり、永遠はあたしの前ではすぐに頬を赤らめるようになった。
今結香が登校してきたとしても、永遠はもう結香へなびく事もないだろう。
あとは永遠からの告白を待つだけ。
そんな雰囲気だった。
あたしは人がいない時間を見計らい、時々結香の下駄箱を確認した。
月曜日に詰め込んだ虫たちはまだそこにいて、結香は一度も登校してきていないことがわかった。
結香がいない間、初とつぐみは自分たちでイジメのターゲットを他に見つけたらしく、相変わらずの毎日を送っていた。
一度人を陥れる楽しさを味わってしまった2人は、常に誰かをターゲットとしていないと快感を味わえなくなっているのだ。
そんな2人をぼんやりと見ながら、あたしは永遠と一緒にいる時間を増やして行った。
永遠が他のクラスメイトに向ける目と、あたしに向ける目は明らかに違う。
それは昔結香へ向けられていたのと同じような優しい目であり、永遠はあたしの前ではすぐに頬を赤らめるようになった。
今結香が登校してきたとしても、永遠はもう結香へなびく事もないだろう。
あとは永遠からの告白を待つだけ。
そんな雰囲気だった。