裏ギフト
次の文章にあたしは目を見開いた。


「はぁ!? なにこれ!」


そう怒鳴り、手紙も封筒もグシャグシャに握りつぶすとゴミ箱へ突っ込んだ。


「ふざけるのもいい加減にしてよ!」


イライラしながらゴミ箱を掴み、一階へと向かう。


「侑里、どうしたのこんな朝早くから」


あたしの声で起きてしまったお母さんが和室から声をかけてくる。


「なんでもないから!」


そう返事をして、ゴミを集めている裏口へと向かう。


そして、ウサギの頭も箱も手紙もボンドもすべて、あたしはゴミ袋へと突っ込んだのだった。
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