裏ギフト
☆☆☆

それからの入院生活は拷問のようだった。


携帯電話を確認しても、初やつぐみや永遠からも何の連絡も入っていない。


いや、あたしが入院してすぐの頃にはみんなからの電話やメールが沢山来ていた。


でも、それは日が経つにつれて少なくなっていき、ある日を境にパッタリと来なくなっていたのだ。


その日付はあたしが目覚めた日だった。


きっとあの日、学校で何かがあったんだ。


それがなにかを知りたくて、あたしは初やつぐみに何度もメールをした。


しかし返事は帰ってこない。


今までの2人からは考えられないことだ。


永遠にもメールを入れてみたが、やっぱり結果は同じだった。


ベッドの上でギリギリと歯ぎしりをするあたし。


学校でなにかがあったに違いない。


結香が登校してきたのかもしれない。


でも、結香の下駄箱には沢山の虫を突っ込んでいる。


結香なら、あれを見ただけで逃げ帰るだろう。
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