裏ギフト
永遠……。


元々は永遠を手に入れたいがために、結香をイジメていた。


途中までは順調だった。


永遠は結香の事を疑い、あたしの方へなびいていた。


このままうまく行くはずだった。


それなのに……。


あたしはまた、親指の爪を噛んだ。


すべてはあのギフトだ。


あのギフトはあたしと永遠の関係まで潰したんだ。


絶対に犯人を見つけてやる。


そう思い、あたしは机の木目を睨み付けたのだった。
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