裏ギフト
☆☆☆
1人の昼休み。
あたしはお弁当箱を下げて図書室へと向かった。
教室で1人で食べてもどうってことはないけれど、初やつぐみにお弁当箱をひっくり返されかねないから、念のために逃げてきたのだ。
普段そんなに利用しない図書室には、数人の生徒の姿があった。
その中には同じクラスの男子生徒の顔もあり、あたしはなんとなくその横に座ることにした。
男子生徒は黒縁メガネで参考書を読んでいて、いかにもがり勉といったタイプ。
たしか学年でもトップクラスの成績だった気がする。
すごく地味だから名前は覚えていない。
そんな彼の隣でお弁当を広げると、「ここで食べるのか?」と、嫌そうな顔をされてしまった。
「あ、ごめん……」
咄嗟に謝り、お弁当の箱を閉める。
確かに、本が沢山置いてある図書室でご飯を食べるのは非常識だったかもしれない。
そう思い、立ち上がる。
1人の昼休み。
あたしはお弁当箱を下げて図書室へと向かった。
教室で1人で食べてもどうってことはないけれど、初やつぐみにお弁当箱をひっくり返されかねないから、念のために逃げてきたのだ。
普段そんなに利用しない図書室には、数人の生徒の姿があった。
その中には同じクラスの男子生徒の顔もあり、あたしはなんとなくその横に座ることにした。
男子生徒は黒縁メガネで参考書を読んでいて、いかにもがり勉といったタイプ。
たしか学年でもトップクラスの成績だった気がする。
すごく地味だから名前は覚えていない。
そんな彼の隣でお弁当を広げると、「ここで食べるのか?」と、嫌そうな顔をされてしまった。
「あ、ごめん……」
咄嗟に謝り、お弁当の箱を閉める。
確かに、本が沢山置いてある図書室でご飯を食べるのは非常識だったかもしれない。
そう思い、立ち上がる。