裏ギフト
「君はバカだな。イジメだって綿密に計画を立てないから、簡単にバレるんだ」


「は……?」


「僕なら君のようなヘマはしない」


「なに、言ってるの…?」


あたしは唖然として彼を見た。


彼のようながり勉タイプがイジメ?


それはあまりにも不似合いな言葉で、あたしは唖然としてしまった。


こういうタイプは『イジメなんてバカらしい』と言ってあたしを見下すのだと思っていた。


「これを見てよ」


そう言うと、彼はあたしに自分のスマホを見せて来た。


画面には数枚の写真が映し出されていて、金髪の男が血まみれになって倒れている。


「なにこれ」


パッと見れば何かの事件現場に見える。


「こいつは俺の同級生。小学校の頃俺の事を散々イジメてたやつなんだ。だから、今イジメ返してるところだ」


そう言い、彼は楽しそうに笑う。


写真は何枚も何枚も撮られていて、そのどれもが金髪の男が血まみれになっていたり、縛り上げられたりしている写真だった。
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