裏ギフト
見ていて気持ちいいものではないが、あたしの胸の奥で何かが熱くなるのを感じていた。


「これ、あんたがやったの?」


「僕は直接手を下したりしない」


「やっぱり、そうなんだ」


写真はどれも攻撃を受けて気を失っている様子しかうつされていなくて、その経過が写っているものがないのだ。


それはカメラを構えている人物が後からこの場所にやってきて、撮影したことを物語っていた。


なにより、こんなヒョロリとしたがり勉君にこんな力があるとも思えない。


「どうやってるの?」


「カンニングだよ」


「は?」


あたしはキョトンとして彼を見る。


「力ばっかりで頭の悪い連中に毎回カンニングをさせてやってるんだ。そのわかり金髪をイジメてくれって頼んだんだよ」


「そんな事で相手はイジメてくれるようになるの?」
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