裏ギフト
しかし結香の顔はあっという間に青くなり、小刻みに震え始めてしまった。


おいおい大丈夫かよ。


あたしはため息をつきたい気分になる。


被害者面してあたしを責めればいいものを、その程度のこともできないなんて情けない女だ。


「話がないなら、あたし行くよ」


そもそもこんな3人に付き合っているような、無駄な時間なんてない。


「ま……待って!!」


歩きかけたとき、結香が声をかけて来た。


その声は微かに震えていて、怯えているのがわかった。


あたしは立ち止まり、振り返る。


結香が真っ直ぐにあたしを見ている。


その目は怯えているようには見えなかった。


「なに?」


「う……嘘だよね!?」


「なにが?」
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