裏ギフト
翔真の手もほどかれる。


「君は本当に無謀だな。相手が武器を持っていないとも限らないのに」


「武器?」


「あぁ。危険な仕事だから護身用の道具を持っていても不思議じゃないと思うけど」


「そっか……」


ギフトを受け取る人間の中には、黒ずくめの相手を攻撃してくる人もいるかもしれない。


それを見越した装備をしていてもおかしくはないという事だ。


「それより、早くギフトを見てみたいんだけど」


「わかったよ」


そう言い、あたしは玄関を出たのだった。
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