裏ギフト
☆☆☆
お弁当を持ったまま教室へ戻ると、クラスメートたちの大半が昼食を食べ終わっていた。
あたしは無言のまま自分の席に座り、お弁当を広げる。
ようやく箸をつけようとした瞬間、初とつぐみがあたしの机の前にやってきた。
あたしはチラリと2人に視線をやり、無視しておかずを口に運ぶ。
「今からお弁当? 遅いんだねぇ」
ニヤニヤしながら初がそう言ってくる。
あたしは返事をしない。
「今日は雨だから、食べる場所がなくて戻ってきちゃった?」
つぐみがそう言い、あたしの顔を覗き込んでくる。
「だったら何?」
「1人で食べるご飯って寂しいんだろうなぁって思って」
と、初。
「別に」
「また強がっちゃって。ほら、この子たちも一緒に食べたいってさ!」
つぐみがそう言うと、ポケットの中からティッシュを取り出した。
ティッシュの中には様々な虫がくるまれていて、つぐみはそれをあたしのお弁当の上にまき散らしたのだ。
お弁当を持ったまま教室へ戻ると、クラスメートたちの大半が昼食を食べ終わっていた。
あたしは無言のまま自分の席に座り、お弁当を広げる。
ようやく箸をつけようとした瞬間、初とつぐみがあたしの机の前にやってきた。
あたしはチラリと2人に視線をやり、無視しておかずを口に運ぶ。
「今からお弁当? 遅いんだねぇ」
ニヤニヤしながら初がそう言ってくる。
あたしは返事をしない。
「今日は雨だから、食べる場所がなくて戻ってきちゃった?」
つぐみがそう言い、あたしの顔を覗き込んでくる。
「だったら何?」
「1人で食べるご飯って寂しいんだろうなぁって思って」
と、初。
「別に」
「また強がっちゃって。ほら、この子たちも一緒に食べたいってさ!」
つぐみがそう言うと、ポケットの中からティッシュを取り出した。
ティッシュの中には様々な虫がくるまれていて、つぐみはそれをあたしのお弁当の上にまき散らしたのだ。