裏ギフト
あたしの事を気にかけてくれた空君が、コソッと耳打ちをしてくる。


「あ、ううん。大丈夫」


あたしは曖昧に微笑み、そう返事をする。


ひなたや翔真が泊まりに来る事はさほど問題じゃない。


でも、ひなたが泊まればギフトの事がバレてしまう事になる。


ひなたはすごく心配するだろうし、どうにかしようと動き出すかもしれない。


そうなると、ひなたに危険が向くかもしれなかった。


それが気がかりなんだ。


そうこうしている間に話はどんどん進んでいき、結局週末はひなたと翔真が家に泊まりに来ることになってしまったのだった。
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