裏ギフト
手足
それから約束通り、2人は着替えて止まりの荷物を持って、あたしの家にやって来た。


「何を持ってきたの?」


玄関先に立っているひなたの荷物の多さに、あたしは目をパチクリさせた。


「えへへ。せっかくのお泊りだから少しは楽しまないといけないからね」


そう言い、ひなたは大きな鞄を開けて見せた。


中には大量のオヤツが入っている。


3人だけじゃとても食べきれない量だ。


「いいね。ギフトは朝早く届くから、寝ずに起きておくって方法もあるしな」


翔真がひなたの準備に拍手を送る。


当人は下着の替えしか持ってきていないようで、小さな鞄1つを肩から下げているだけだった。


「とにかく2人とも入りなよ」


そう言い、あたしは2人をリビングに通したのだった。
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