裏ギフト
ポストから白い箱を取り出すと、それにはまだ温もりが残っていた。


あたしはその温もりにそっと頬を当てる。


あなたは誰?


どうしてあたしをこんなにも魅了するの?


直接会話をしたこともない、ハッキリと顔をみたわけでもない相手。


あたしはその人物を思い出しながら、部屋へと戻って行ったのだった。
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