裏ギフト
☆☆☆

3人でお泊まりをした日を境に、ひなたからのメールが増えた。


学校にいる時間でも、家に帰ってからでも、短い文章が必ず送られてくる。


そのメールに返事をしていると、気がつけば自分が学校で孤立している事を忘れている時もあった。


ひなたからのメールは素直に受け取れるため、知らない内に自分でも表情が柔らかくなっていたようだ。


ある日の昼休み、あたしは初とつぐみに呼び出されてしまった。


2人に指定された屋上へ行くと、風が強くふいていた。


午後から天気が悪くなるかもしれない。


傘を持ってきていないから、雨にならなきゃいいけれど。


そんな不安を抱えて空を見上げる。


「最近楽しそうだね、侑里」


初がそう声をかけてきたので、あたしは2人に視線を下げた。
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