裏ギフト
あたしハッとして身構える。
初やつぐみがしつこく追いかけて来たのかと思ったが、そこに立っていたのは翔真だった。
呆れた顔を浮かべる翔真の手には、男物のジャージが握られている。
「翔真、どうしてここに?」
「君が3人に呼び出されているところは見ていたよ。
そしてそのあと犬飼さんが大きめのブラウスを着て教室に戻ってきた。
明らかにサイズが違うからすぐに何かがあったなってわかったんだ」
そう言いながら、あたしにジャージを手渡す。
そのジャージには奥田と書かれていた。
「今回は派手にやられたみたいだね」
そう言い、笑い始める翔真。
その人を見下すような笑い方は腹が立つけれど、翔真のおかげで助かったのだから文句も言えない。
あたしはムスッとしたままジャージを着た。
さすがに男子のジャージはすごく大きくて、ブカブカだ。
それに、ほんのり翔真の香りがする。
香水とかじゃなくて、家の香りだ。
初やつぐみがしつこく追いかけて来たのかと思ったが、そこに立っていたのは翔真だった。
呆れた顔を浮かべる翔真の手には、男物のジャージが握られている。
「翔真、どうしてここに?」
「君が3人に呼び出されているところは見ていたよ。
そしてそのあと犬飼さんが大きめのブラウスを着て教室に戻ってきた。
明らかにサイズが違うからすぐに何かがあったなってわかったんだ」
そう言いながら、あたしにジャージを手渡す。
そのジャージには奥田と書かれていた。
「今回は派手にやられたみたいだね」
そう言い、笑い始める翔真。
その人を見下すような笑い方は腹が立つけれど、翔真のおかげで助かったのだから文句も言えない。
あたしはムスッとしたままジャージを着た。
さすがに男子のジャージはすごく大きくて、ブカブカだ。
それに、ほんのり翔真の香りがする。
香水とかじゃなくて、家の香りだ。