裏ギフト
☆☆☆

みんなあたしから離れてしまった。


そう思った途端、永遠からの誘い。


あたしは戸惑うばかりで永遠が何を考えているのかわからなかった。


1人で家へと歩いて帰りながら、永遠の顔を思いだす。


あれは冗談を言っているような感じじゃなかった。


永遠は今日あたしの家に来る……。


そう思った瞬間、ある憶測が脳裏をかすめた。


「まさか……ギフトの送り主って永遠……?」


永遠はあたしの家に何度も来た事がある。


その間に監視カメラを設置することもできるだろう。


だけど、永遠に恨まれる事なんてあたしはしていない。


結香を陥れようとはしたけれど、永遠がその事に気づいている様子もなかった。


でも……。


じゃぁなんで今さら永遠はあたしの家に来るとか言ったんだろう……?


それに、今朝初から甘い香りがした事も気がかりだった。


黒づくめの男と同じ香り。
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