裏ギフト
部屋に案内すると、永遠はすぐに猫に気がついた。


組み立てた猫をどうしようかと思い、部屋に置きっぱなしにしていたのだ。


「これ、すごくリアルだな」


そう言い猫を手に取る。


「本物だよ」


そう言うと、永遠は目をパチクリさせて「冗談だろ?」と、言ってきた。


「本当だよ。それ、毎週パーツで送られてきて、組み立てろっていう指示が出されるの」


あたしはそう言いながら永遠の様子を観察していた。


永遠は猫をマジマジと見つめている。


「おかしな贈り物なんて受け取るなよ、危ないだろ?」


永遠は心配そうな顔をしてあたしを見る。


「そうだね」


あたしは頷く。


でも、永遠のこれは演技かもしれない。


そう思い、最新の注意を払う。


このギフトではあたしに効果がないとわかると、もっと悪質な事をしてくるかもしれない。


翔真もそのような事を言っていた。
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