裏ギフト
☆☆☆
学校の下駄箱に到着すると、あたしはチラリと結香の下駄箱に目をやった。
蓋はキチンと閉められていて、中は見えない。
あの後結香はどうしたのだろう?
靴の中の虫たちを外へ捨てて、その靴を履いて帰ったのだろうか。
結香が泣きそうな顔をしているのを想像するだけで、あたしは笑みが浮かんできた。
「おはよう侑理、なんだかご機嫌だね?」
後ろからつぐみにそう声をかけられて、あたしは振り向いた。
「なんでわかるの?」
そう聞くと、「笑い声が聞こえたから」と、言われた。
自分でも気がつかないうちに自然と声を出して笑ってしまっていたみたいだ。
「昨日のお笑い番組を思い出してたんだよ」
あたしは適当にごまかして、つぐみと2人で歩き始める。
「あぁ、あれあたしも見た。面白かったよね」
つぐみはそう言い、たいして面白くもない番組の感想を話し始める。
学校の下駄箱に到着すると、あたしはチラリと結香の下駄箱に目をやった。
蓋はキチンと閉められていて、中は見えない。
あの後結香はどうしたのだろう?
靴の中の虫たちを外へ捨てて、その靴を履いて帰ったのだろうか。
結香が泣きそうな顔をしているのを想像するだけで、あたしは笑みが浮かんできた。
「おはよう侑理、なんだかご機嫌だね?」
後ろからつぐみにそう声をかけられて、あたしは振り向いた。
「なんでわかるの?」
そう聞くと、「笑い声が聞こえたから」と、言われた。
自分でも気がつかないうちに自然と声を出して笑ってしまっていたみたいだ。
「昨日のお笑い番組を思い出してたんだよ」
あたしは適当にごまかして、つぐみと2人で歩き始める。
「あぁ、あれあたしも見た。面白かったよね」
つぐみはそう言い、たいして面白くもない番組の感想を話し始める。