裏ギフト
あたしの肩をバンバン叩き、冷やかしてくる。


だけどあたしは恥ずかしいから名前を言えないワケじゃなかった。


この2人に話すといちいちめんどうくさいから言わないだけだった。


黙っていてもしつこく聞いてくる2人にため息を吐き出し、あたしは口を開いた。


「お、ついに白状しちゃう?」


つぐみがそう聞いてくる。


「日曜日にね」


「日曜日?」


あたしの言葉に初が目をパチクリさせた。


期待していた言葉とは違ったからだろう。


「変なものが届いたの」


「変なもの?」


つぐみがあたしの言葉に反応する。


「そう。キーホルダーのポンポンみたいなのが、箱に入って届いたの」


「え、なにそれ?」


「ポンポンみたいなのってことは、ポンポンじゃないってことだよね?」


あたしの話題が面白かったのか、2人が話にのってきた。
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