裏ギフト
初とつぐみに嘘の情報を流したあたしは、日曜日に3人で遊ぶ約束をした。


孤立しつつある結香をハブって3人で遊ぶ事で、更に溝を深めるのだ。


永遠とばかりお弁当を食べて鼻の下を伸ばしている間に、自分の立場がどん底へ突き落とされていたと知ったら、結香はどんな顔をするだろう。


女子同士のイジメに男子は介入してこない。


今結香は永遠とベタベタしているから、そっちの方が気になって男子たちはイジメ自体に気がつかないかもしれない。


それでいい。


男子たちが知らない間に結香は1人ぼっちになり、孤独を味わう。


結香は1人であたしたちのイジメに耐えるのだ。


考えただけでもワクワクした。
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