裏ギフト
「なに? そんな嬉しそうな顔して」


「侑里が最近楽しそうにしている理由、お母さんわかったかも」


その言葉に、あたしはドキッとする。


あたしが最近楽しいのは他でもない、結香イジメを計画しているからだ。


ドキドキしながら次の言葉を待っていると、お母さんがテーブルの上を指差した。


そこには真っ白な箱が置かれている。


「なに、この箱」


「侑里あての荷物みたいよ? 好きな人からのプレゼントじゃないの?」


そう聞いてくるお母さん。


どうやらお母さんはあたしに好きな人ができたから、毎日楽しそうにしているのだと思ってるようだ。


まぁ、その考えも間違ってはいないから否定もしなかった。


あたしはテーブルに置かれている箱に手を伸ばす。


持ってみると軽くて、先週の日曜日にポストに入れられていた箱を思いだした。
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