裏ギフト
☆☆☆

2人の会話がある程度落着いた時、あたしは自分のバッグの中にある物を思いだした。


そうだった。


今朝届いたプレゼントを持って来たんだった。


「ねぇ、2人ともこれ見て」


そう言い、テーブルの上にウサギの耳のストラップと、前回送られてきたポンポンを置く。


2つともまだ透明な袋に入れられた状態だ。


「なに、これ」


初が最後のドーナツを口に運び、首をかしげる。


「前に話したでしょ? ポンポンが送られてきたって」


「あぁ。そう言えばそうだったね。これがそう?」


つぐみが丸い毛玉の入った袋を手に取る。


「そう。でね、今日はウサギの耳のストラップが送られてきたの」


「これ、リアルだね」


初が袋の中身をマジマジと見つめてそう言った。
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