オレンジの記憶
「ね!ね!今年もみんなで行きたいよね海!」
こういつも遊びの提案をするのは雪だ
「いーね!去年はさ……クスクス…春稀が……クスクス」
秋斗は笑いがこみ上げてきたのか最後まで話す事が出来ずにお腹を抱えていた
「あーあれね、春稀がはしゃぎ過ぎて服のまんま海に入りにいったら大きな波が来てびしょ濡れになって帰るのが大変だった時」
まだ笑っている秋斗の変わりに冬馬が淡々と去年の話をする
「あー!あれね!本当松岡バカだよね(笑)」
「な!あれはたまたま波が来て…」
なんとか弁解しようとしてる春稀をよそにみんな笑っていた。
「はは……じゃあ毎年恒例で美風浜にいくか!」
笑い終えた秋斗が場を締める。