オレンジの記憶
「失礼しました」
ーーガラガラッ
春稀起こしてさっさと帰ろ〜
「春稀、起きて。終わったから早く帰るよ」
そう私は春稀を揺すって起こす
「ん……も、か?」
そう寝ぼけながら私の名前を呼ぶ
「早く帰るよ」
「んん〜ふぁあ〜〜」
大きなあくびを一つしても
まだどこか眠そうな春稀
「はいはい、早くカバン持って」
私は春稀の机にカバンを置いて
ドアへ向かう
その後を少しダルそうに春稀が付いてくる
私達は教室を後にした