○○×△△
「おおっ!新の家広っ!!新の家広っ!!」
「さっさと入れ!閉め出すぞ。」
「誘ったの、新でしょ。」
「入れ。」
「分かった、分かったって。」
「スッゴク広いね。えっと、ちょっと図々しいかもしれないけど、空いてる部屋ある..... ?」
「葉月、お前、ここに住むつもりか?」
「いや、ち、違っ!ー」
「いいよ。」
「は?」
「別に居てもいいよ。」
「で、でも、め、迷惑でしょ..... ?」
「違う。俺、葉月のこと好きだし。だから居てもいいよ。迷惑なんかじゃない。」
私はカアーッと熱くなった。耳まで赤くなったのが、自分でも分かった。
「じょ、冗談はやめて。気遣わないで、気にしないでいいから。」
「ちょ、違っ!!」
気まずい空気になった。新は部屋を出ていこうとした。出ていく時に、新は「部屋は二階にあるから。」と言って出ていった。言われたとおり、私は部屋に行ってベットへ寝ころんだ。さっきの告白は、本気だったのだろうか。本気だったら、すごく可哀想なことをしたと思う。『嘘』という思い込みでふってしまった。思い込みでふるなんて、最低だと思った。勿論私だって、『新が好きだ』と言ってしまいたい。新が好きだから。明るい新が好きだから。簡単に告白できるものなら、してしまいたい。いつの間にか、私は泣いていた。ふられたときの悲しみなんて、分かりもしないのに。新がどんなに悲しんでいるのかを想像すると、頭がガーンと痛くなってくる。一階で、TVの音がする。私は一階に降りていった。新がTVを観ていた。私はそっと部屋に入り、新のいるソファーに座った。
「ちょ、お前、何でいるんだよ!?もうすでに寝てるはずだろ!」
「ねぇ、新。さっきの告白は、本気?」
「!」
「私、ずっと考えてたんだから。本気なのか、そうじゃないのか、それだけ教えて。」
「..... 本気だよ。ああ、本気だよ!!会った時からもう決めてた。俺のパートナーはこいつだって。なのにお前は最後まで聞かずに俺をふった。最低だよ、お前。」
「ごめん。私、てっきり新が私を気遣ってくれてたんだと思ってた。でも、私は新をふってないから!勘違いしないで!!」
「そろそろ行くか?祭り。」
「え?今日だったっけ。」
「ほら、さっさと行くよ。」
「葉月、あれ見て。オリオン座だよ。」
「あれそうなの?」
「うん。ん、ほら、手。」
「へ?」
「だから..... !手ぇ繋ごうっつってんだよ!!」
新が顔を真っ赤にして言った。
「な、なにそれ。その何て言うか、その、恋人みたいなことしようとしてんの。」
「もう!全然分かってねーな。何回も言わせるなよ。葉月が好きだからだよ!!でも..... 葉月は俺のことは好きじゃないんだよな。」
「私だって、新が好きだよ..... !!」
私が新に告白したとき、花火が始まった。新は目をまん丸にして私を見た。
「会った時から..... ずっと..... 。」
「も、もう告白大会終わり..... 。花火見よう、花火。」
そう言って新は、私の手を握った。私は新の手を力強く握った。好きとか関係ない、一緒にいるだけですごく幸せ。会ったばかりでも、すごく前から一緒にいるような気がする。会ってすぐの恋。私の初恋の相手はすっごく普通の人。よく、友達が有名人と付き合ってる、と自慢してくるけれど、そんなの関係ないと思う。有名人だろうが、なんだろうが、とにかく自分のことを『好き』でいてくれる人が一番だと思った。花火が終わった。考え事ばかりしていて、結局花火はほとんど見れなかった。
「なんか食って帰る?」
「りんごあめ食べたい。」
「りんごあめ~!?」
「うん。だめ?」
「まぁ、いいや。じゃあ、葉月。ここで待ってて。」
「ヤダ、ついてく。」
「だだっ子かよ。」
「手、離さないでよ。」
「分かったって。」
「オー!ヤダ葉月。デート?いつの間に彼氏作ったの?」
「げぇ、真南。あんた1人?」
「げぇはないでしょ、げぇは。」
「こっちは1人かって聞いてんだけど。」
「ああ、1人者だよ、1人者。悪かったね。」
「誰も責めてないんだけど。」
「何?葉月、友達?」
「ねぇ、葉月。この人彼氏?えらく男前だね。」
「友達だよ、友達。真南、この人は私の彼氏。渡辺新さん。いいでしょ。」
「ちわ。」
「ご無沙汰っす。」
「ほら、真南。私たちはもう少しイチャイチャしたいんだから、ほら、帰った、帰った。」
「もー。葉月、今度またちゃんと紹介してよ。じゃあね。」
「バーイ。..... さあ、私たちも帰る?」
「そーだね、帰ろ、帰ろ。..... ていうか、お前、さっきから座りっぱなしだけど立てるの?」
「あ!立てない。新、助けて。」
「やーだね、自分で立て。」
「新酷い。今度こそ、ホントにふるよ。」
「わー!ごめん、ごめん。ほらっと。」
「どーも。」
「帰ったら、またTV観る?」
ー次のページで意外な真実が明らかとなる!?
「さっさと入れ!閉め出すぞ。」
「誘ったの、新でしょ。」
「入れ。」
「分かった、分かったって。」
「スッゴク広いね。えっと、ちょっと図々しいかもしれないけど、空いてる部屋ある..... ?」
「葉月、お前、ここに住むつもりか?」
「いや、ち、違っ!ー」
「いいよ。」
「は?」
「別に居てもいいよ。」
「で、でも、め、迷惑でしょ..... ?」
「違う。俺、葉月のこと好きだし。だから居てもいいよ。迷惑なんかじゃない。」
私はカアーッと熱くなった。耳まで赤くなったのが、自分でも分かった。
「じょ、冗談はやめて。気遣わないで、気にしないでいいから。」
「ちょ、違っ!!」
気まずい空気になった。新は部屋を出ていこうとした。出ていく時に、新は「部屋は二階にあるから。」と言って出ていった。言われたとおり、私は部屋に行ってベットへ寝ころんだ。さっきの告白は、本気だったのだろうか。本気だったら、すごく可哀想なことをしたと思う。『嘘』という思い込みでふってしまった。思い込みでふるなんて、最低だと思った。勿論私だって、『新が好きだ』と言ってしまいたい。新が好きだから。明るい新が好きだから。簡単に告白できるものなら、してしまいたい。いつの間にか、私は泣いていた。ふられたときの悲しみなんて、分かりもしないのに。新がどんなに悲しんでいるのかを想像すると、頭がガーンと痛くなってくる。一階で、TVの音がする。私は一階に降りていった。新がTVを観ていた。私はそっと部屋に入り、新のいるソファーに座った。
「ちょ、お前、何でいるんだよ!?もうすでに寝てるはずだろ!」
「ねぇ、新。さっきの告白は、本気?」
「!」
「私、ずっと考えてたんだから。本気なのか、そうじゃないのか、それだけ教えて。」
「..... 本気だよ。ああ、本気だよ!!会った時からもう決めてた。俺のパートナーはこいつだって。なのにお前は最後まで聞かずに俺をふった。最低だよ、お前。」
「ごめん。私、てっきり新が私を気遣ってくれてたんだと思ってた。でも、私は新をふってないから!勘違いしないで!!」
「そろそろ行くか?祭り。」
「え?今日だったっけ。」
「ほら、さっさと行くよ。」
「葉月、あれ見て。オリオン座だよ。」
「あれそうなの?」
「うん。ん、ほら、手。」
「へ?」
「だから..... !手ぇ繋ごうっつってんだよ!!」
新が顔を真っ赤にして言った。
「な、なにそれ。その何て言うか、その、恋人みたいなことしようとしてんの。」
「もう!全然分かってねーな。何回も言わせるなよ。葉月が好きだからだよ!!でも..... 葉月は俺のことは好きじゃないんだよな。」
「私だって、新が好きだよ..... !!」
私が新に告白したとき、花火が始まった。新は目をまん丸にして私を見た。
「会った時から..... ずっと..... 。」
「も、もう告白大会終わり..... 。花火見よう、花火。」
そう言って新は、私の手を握った。私は新の手を力強く握った。好きとか関係ない、一緒にいるだけですごく幸せ。会ったばかりでも、すごく前から一緒にいるような気がする。会ってすぐの恋。私の初恋の相手はすっごく普通の人。よく、友達が有名人と付き合ってる、と自慢してくるけれど、そんなの関係ないと思う。有名人だろうが、なんだろうが、とにかく自分のことを『好き』でいてくれる人が一番だと思った。花火が終わった。考え事ばかりしていて、結局花火はほとんど見れなかった。
「なんか食って帰る?」
「りんごあめ食べたい。」
「りんごあめ~!?」
「うん。だめ?」
「まぁ、いいや。じゃあ、葉月。ここで待ってて。」
「ヤダ、ついてく。」
「だだっ子かよ。」
「手、離さないでよ。」
「分かったって。」
「オー!ヤダ葉月。デート?いつの間に彼氏作ったの?」
「げぇ、真南。あんた1人?」
「げぇはないでしょ、げぇは。」
「こっちは1人かって聞いてんだけど。」
「ああ、1人者だよ、1人者。悪かったね。」
「誰も責めてないんだけど。」
「何?葉月、友達?」
「ねぇ、葉月。この人彼氏?えらく男前だね。」
「友達だよ、友達。真南、この人は私の彼氏。渡辺新さん。いいでしょ。」
「ちわ。」
「ご無沙汰っす。」
「ほら、真南。私たちはもう少しイチャイチャしたいんだから、ほら、帰った、帰った。」
「もー。葉月、今度またちゃんと紹介してよ。じゃあね。」
「バーイ。..... さあ、私たちも帰る?」
「そーだね、帰ろ、帰ろ。..... ていうか、お前、さっきから座りっぱなしだけど立てるの?」
「あ!立てない。新、助けて。」
「やーだね、自分で立て。」
「新酷い。今度こそ、ホントにふるよ。」
「わー!ごめん、ごめん。ほらっと。」
「どーも。」
「帰ったら、またTV観る?」
ー次のページで意外な真実が明らかとなる!?