○○×△△
「花火、きれいだったな。」
「うん。」
「..... あ、えっと..... 葉月に言いたいことがあるんだわ。」
「何?」
「えっと、その、何て言うか..... 俺、渡辺新じゃない。その、ま、前薗懃なんだ。」
「え?えっと、新、冗談はよしてよ。」
「本当..... だよ。偽名で葉月を騙してた。うまくいくと思って。」
そうなると、私は懃に告白されたということだ。手も繋いで、..... 他には何もしてないか。
「葉月、改めて言う。葉月が好きだ。付き合ってください。」
懃は返事をまつまえに、私にそっとキスをした。
「懃さんッ!何してるんですかぁぁ!私たちッ、そんな仲じゃないじゃないですかぁぁ!!」
懃は私を抱き締め、囁いた。
「敬語じゃなくていいって言ったろ。葉月、付き合ってくれるか?」
「そんなの当たり前じゃない!『はい』に決まってるでしょ!!」
「ありがとう、葉月。もう、葉月としか一緒にいたくない。」
そう言って、懃は私をもっと力強く抱き締めた。嬉しかった。憧れの人と、両思いになれたんだから。
「葉月、TV何観る?」
「うーん、お笑いがいい。」
「りょーかい。葉月意外とお笑い好きなんだな。」
「一番好きなのは懃だけどね。」
「あんがと。」
「普通の応答だね。」
「悪かったね。」
「責めてないっつの。」

最後は二人で沢山笑った。大好きな人と..... 。

終わり
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