smile
電話を切るとそこに優莉が来た。
「あ、和也くんが帰るとき連絡してって。」
「あ、わかった。」
「で、まだ水着は公開しないの?笑」
私は縦に首を振った。
すると優莉が
「葛木くん!侑愛が呼んでるよ!」
と叫んだ。
戸惑う私に優莉は
「侑愛なら大丈夫!」
と言ってみんなの方へ戻って行った。
葛木くんは走って私の元へ来た。
「どーした?」
戸惑う私の横に葛木くんが座った。
「侑愛ちゃんだけ楽しんでない気がしてたんだけど...」
「そんなことないよ。楽しいよ。」
少しの沈黙が続いた。
「あの...」
私は着ていたパーカーに手をかけた。
そして隠していた水着姿になった。
葛木くんはポカーンとした顔で私を見ていた
「やっぱ変だよね...私スタイル良くないし...」
「めっちゃ可愛い...あいつらには見せれねぇな笑」
大きく手を広げる葛木くんに私は首をかしげた。
すると葛木くんは私を抱っこした。
「や、やめてー!重いよ、ねぇ...」
「大丈夫大丈夫!」
葛木くんは笑いながら人のいない岩場に私を連れてきた。
「ここなら誰も見ないね。」
「びっくりした...笑」
「ごめんごめん。侑愛ちゃん可愛かったから他の奴に見られるの嫌でさ...」
少し照れながら笑う葛木くんに私は
「1つ質問していい?」
と言った。
葛木くんは優しい笑顔でうなずいた。