smile
「葛木くんは私のことが好きですか?」
驚いた顔をした葛木くんは
「うーん、どーだろね笑」
と、微笑んだ。
続けて
「侑愛ちゃんは俺のこと好きですか?笑」
と聞いてきた。
私は何も言わずうなずいた。
「やっと...」
かすかに聞こえて声に私は葛木くんを見つめた。
「やっと信じてくれた?」
そう聞く葛木くんに私は
「やっと信じました笑」
と笑って言った。
すると葛木くんは手を差し出してきた
その手に私は手をのせた。
「ちっちゃ...笑」
「うるさいな...笑」
そんなこと言いながら葛木くんは私の手をギュッと握った。
「俺と付き合ってください。」
彼からの2回目の告白だった。
今回は嘘じゃない。私は確信した。
そして
「うん。よろしくお願いします!」
と微笑んだ。
「侑愛...」
ちゃん付けじゃなくなったその呼び方。
そして彼は私を抱きしめた。
ドキドキが止まらなかった。
こんなに人を好きになってこんなにも自分が好きになれたのは初めてだった。
「ありがとう。聖矢...。」
葛木くんはびっくりした顔で私を見つめた
「もう一回呼んで!」
子供のようにウキウキしてる彼を見て私は
「聖矢!聖矢聖矢聖矢聖矢聖矢!」
何度も何度もその名前を呼んだ。